平成27年度 文部科学大臣表彰 創意工夫功労者賞の受賞
この度、平成27年度の『文部科学大臣表彰 創意工夫功労者賞』(※)を、製造部の地場敏男さんが受賞されました。
地場さんは非常に長期にわたって弊社に勤務されており、その中での改善活動が認められての今回の受賞となりました。本当におめでとうございます。
地場さんには文部科学省より賞状とメダルが授与されております。
<<受賞のコメント>>
■製造部 地場敏男■
今回の受賞対象となった創意工夫(改善)の内容は、以前の事となりますがお客様から受注したニッケル合金の薄板加工の「穴明け作業の改善」のことです。製品を初めはレーザ加工で穴明けをしており、バリ取りスパッタの除去作業に大変時間を要していましたが、タレットパンチで穴明け加工ができないかと考えました。上司の許可を得てメーカーに金型を注文すべく連絡したところ、即座に断られまして、その時まで私自身知りませんでしたが、メーカーにて作れる金型の寸法は0.8φ以上からの物だけだったのですが、注文したのは0.5φでシャープペンシルの芯の太さと同じでした。その後、メーカーと再三打ち合わせをし、「全責任は私が『負う』ので、例え一発でパンチが折れてもいいから何としても作って下さい」とお願いして、やっと作ってもらいました。パンチが折れた事もありましたが、様々な工夫を凝らし、流量の関係でパンチ径も0.5φ~0.52φ~0.54φ~0.56φと変化しながら、穴の配列なども工夫してもらい、相当の年月を経て量産の許可をいただいた品物です。そうこうしている時、金型メーカーより金型のカタログが届けられ、私が注文した事から始まった金型を『超極細金型』として、大々的に売り出すことを知りました。いずれに致しましても、今回の受賞は私一人の力では到底出来る事では無く、会長・社長を始め、多くの皆々様のご協力あってこそ出来た事と、心より感謝申し上げます。
(※)文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めております。(文部科学省のホームページより抜粋)