特殊工程を含む自社一貫生産

SHEET METAL FORMING

板金技術

プレス加工


<加工概要>
クランクプレス、ホーンプレス、油圧プレス、ターレットパンチプレス、サーボプレス等各種プレス加工、エキスパンド

当社の根幹技術とも言える「板金」。1枚の板から様々なモノを創出し続け、現在では多くのジェットエンジン・宇宙機器に、吉増板金技術が搭載されています。
各種プレス加工に対応した金型設計技術があり、航空機用難加工材のスプリングバック量、絞り比、曲げR等の材種別の蓄積データも豊富です。また、ターレットパンチプレスでφ0.5の超極細金型を可能にしました。

板金加工

<加工概要>
ニッケル合金、コバルト合金、チタン合金、ステンレス、アルミの薄板の切断、ロール、プレスブレーキを使った精密曲げ加工、スピニング、NCスピニング、たたき修正、溶接

<製品例>
ジェットエンジンのような回転機械に対応した薄肉RING形状部品の加工
高温部に使用される複雑形状(例:翼型形状)の薄肉部品の精密板金加工

航空機用材料(難加工材)には、材料ロット間の機械的性質にバラツキがあり、経験と技術・技能の蓄積で対応しています。また、熟練者が若手を技術指導する人材育成の伝統があります。


MACHINING

機械加工

機械加工


<加工概要>
機械加工の単品製作から溶接等の接合・組立後の加工(旋盤、マシニング加工)

ジェットエンジンのような回転機械に対応した、プレス板金部品のトリミングや、溶接構造体の旋盤加工を行います。また、自社工場で使用する金型の加工も行っています。


SPECIAL PROCESS

特殊加工

ホットプレス加工


2014年には、長年培ってきたチタン材の熱間成形加工技術を活かし、短時間で成形可能な通電加熱ホットスタンピング法を産学連携で開発しています。

レーザ加工

<加工概要>
ファイバレーザ、CO2,YAGレーザによるNC制御の3次元形状の切断、穴明加工

レーザ加工工程は、NADCAP認証を取得しています。加工面の変質層(Recast Layer)の厚さを管理し、精密加工の高品質を保っています。


熱処理

<処理概要>
真空熱処理炉による、プレス加工など塑性加工中に生じる加工硬化緩和のための工程間熱処理、溶接組付後の応力除去、ニッケル系合金、ステンレス系合金、及びチタン合金の応力除去、溶体化、時効処理
ニッケルロー材による真空炉中ロー付

熱処理工程は、NADCAP認証を取得しています。


ワイヤ放電加工


ワイヤ放電加工工程は、NADCAP認証を取得しています。
剛性の無い薄肉板金部品の余肉切断加工にワイヤ放電加工を採用しています。NC制御で複雑な形状の加工も可能です。電気加工特有の加工面の変質層(Recast Layer)の厚さを管理。精密加工の高品質を実現します。


FABLICATION

組立技術

溶接加工


<加工概要>
タングステンイナートガスアーク溶接(TIG)、プラズマアーク溶接、YAGレーザ溶接、抵抗溶接

溶接工程は、NADCAP認証を取得しています。薄板部品の溶接歪みを最小に抑えて溶接する技術・技能を有しています。

リベット加工


リベット加工では宇宙部品を中心に実績を積んでおり、宇宙ステーションに搭載される部品を供給しています。当社が培ってきた深い経験と技術技能で、安定した高品質な製品をご提供します。


QUALITY ASSURANCE

品質保証

非破壊検査(NDI:Non Destructive Inspection)

NAS-410に基づいた社内認定システムによって認定されたNDI技術者及び検査員による検査体制を構築しております。

<検査概要>
蛍光浸透探傷検査(通称:FPI)

水洗性蛍光浸透法〔普通感度・高感度〕、後乳化蛍光浸透法〔超高感度〕
蛍光浸透探傷検査は、NADCAPの認証を取得しています。
適用規格は、ASTM E 1417 及び 各顧客規格に対応

蛍光磁粉探傷検査(通称:MPI)

蛍光磁粉探傷法〔円周磁化法・縦磁化法〕、強磁性材料の表面及び表面下の欠陥を検出
適用規格は、ASTM E 1444 及び 各顧客規格に対応

X線透過検査(通称:RT)

フイルム法:金属材料の溶接部や鋳鋼品の内部欠陥の検出
適用規格は、ASTM E 1742 及び 各顧客規格に対応

材料試験(Captive Lab.)


特殊工程を経た製品の妥当性の評価・解析技術を有し、EXOVA/PTPでは毎年CLASS1レベルの結果を出しています。顧客認定(IHI、IS AJT-S400、JAEC等)を有する金属組織試験、硬さ試験をはじめ、必要に応じて引張圧縮試験やSEM/EDX、EPMAによる化学分析や破面解析などにも対応できます。

検査計測


通常の計測機器、3次元測定機、画像測定機等を利用した検査を実施し、検査機器は必要に応じて原器とのトレーサビリティを保証しています。精度保証された検査治具の利用等での検査も可能です。検査員は、必要な力量管理により維持されています。